ゆびさし会話帳ファンブック制作日誌Vol.6:どうなる?どうする?未来のゆびさし


こちらの記事の内容は、2024/4/16に達成した下記のクラウドファンディングにおいて、
支援者の方へ配信しているメルマガの内容の転載となります。

旅先や相手の言葉を話す楽しさを伝え続けたい!「指さし会話帳」初のファンブック
https://camp-fire.jp/projects/717211

ファンブックの制作過程をより多くの方に楽しんでいただくため、
メルマガ配信後にブログで公開しております。

アーユボーワン!(シンハラ語でこんにちは)

ゆびさしファンブックプロジェクト・ご報告担当のネルソンです。

指さしファンブック制作日誌、第6回です。

完成が見えてきたファンブック!クラファンのリターンにもある完成報告会の準備に取り掛かっています。こちらを選ばれた方の優先招待となりますが、都内のゆびさしファンの方の飲食店で、リアル二次会も開催!楽しみです。また、今月はじめに京都で細川編集長の講演会もありました!まずはその様子を細川さん自らお届けします。

濃厚なレポートです!

【1. 編集長、京都で講演会やってきました。】

細川からの報告です。

10万円のリターン「編集者細川の講演」。高額でしたし、まさか応募はないだろうと思っていましたが、クラファン終了後に確認したところ、そのまさかの応募が!しかも、社名が「特殊高所技術」。どういう会社なのだろうと謎でした。

10月5日に京都の事務所にうかがって講演し、また前日には会社の「訓練風景」も見学させていただきました。レポートをお届けします。

クラファンで直接支援してくださったのは、山口宇玄(たかはる)さん。株式会社特殊高所技術の取締役技術部長です。特殊高所技術さんは、橋や高速道路、風力発電所の風車などの点検を行っています。ロープで高いところからぶら下がり、検査をするというのがその特長。足場を作って検査するよりも圧倒的に機動力があり、コストを抑えて検査できるのです。

講演前日にうかがったのは、同社の訓練場所。京都駅から車で1時間ほどの花背(はなせ)の山中で待ち合わせとなりました。

山口さんへのあいさつもそこそこに、車で先導してもらい、さらに先へ。山の中に、取り残されたような立派な橋がありました。道路の建設計画に沿って建造されたものの、計画は中断。その橋を使わせてもらい、訓練しているということでした。

この橋の欄干にロープを結びつけ、下におりていき、橋の下側を検査する業務の訓練を行っているのです。

ロープの結び方や、その扱い方で安全を確保しながらの作業ですが、圧倒されすぎて怖いとも感じずに呆然と見学させていただきました。

山口さんは、高校の頃から社会人の山岳会に所属し、ロープワークを身につけてきました。大学の頃には、毎年正月には剱岳に登っていたとのこと。

土木に子どもの頃から惹かれていた山口さんは、「ダムを作りたかったので、大学院の教授に相談したところ、海外でないと難しいと言われて」、大手建設コンサルタント会社に就職。初年度からベトナムに赴任し、ダム建設の下準備となるプロジェクトに携わることに。

「その時が指さしとの出会いでした。あいさつとか、食事とか、車での移動とか、とにかくいろんな場面で使いました」

その後、この会社は離れることになるのですが、知人たちと立ち上げたのが、株式会社特殊高所技術。山口さんのロープワークと、建造物への知識が見事に合わさった会社でした。こうして、その会社の技術部門を担い続けているのです。

圧巻だったのは、モロッコでの仕事です。

モロッコでは、2016年にムハンマド6世橋という巨大な橋が作られたのですが、橋は点検が必要。山口さんは、その技術を伝えるために、モロッコで橋の先端からロープで下りる実演をしたり、モロッコの技術者を受け入れて研修をしたり、現場での訓練に立ち合ったりしていました。

その時も、指さしを日々使ってくださったそうです。山口さんの使い方のコツは、半分に折ること。

「食事や、買い物、行き先を伝えるときなどに、そのページを開いて、左右のページをそれぞれ半分に折る。こうしてズボンのポケットにねじ込んでおくんです。そうすると、すぐに取り出せて話ができる」

そうか、そういう使い方があったか!と目からウロコでした。

私、細川の講演では、指さしを作るきっかけとなった1989年、22歳のときのインドネシア旅行での体験や、現在日本に来るインドネシア人たちのSNS紹介、外国人と日本で出会った時に「こんなことしてみよう!」という提案、この3つをお伝えしてきました。

つたない話でしたので、どれだけお伝えできたかはわかりませんが、指さし会話帳を創刊したときの思いや、そこに至るまでの自分の経験などを深く考え直すために、非常に貴重な機会をいただきました。

山奥の橋での訓練、山口さんのディープな指さし体験、講演と、非常に内容の濃い京都訪問でした。心から感謝しております。

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再び、ネルソンです。講演会をしてきたと思ったら、レポート記事を丸々一本ガッツリ書けそうな(もはや書いてる!?)体験を!!…うらやましいです笑。でも、山口さんのベトナムやモロッコの話や、指さし会話帳の使い方など、会話帳を通してその方の半生が浮かび上がり、こうしてみんなで共有できるって、とってもいいですね。

【2. 著名人インタビュー(レイナキタダさん)】

さて、前回のメルマガで、ファンブックの企画として、藤原しおりさん(元ブルゾンちえみさん)のインタビューを行ったことをお伝えしました。そして実はもう一人いらっしゃると書きましたが…こちらは、担当した佐藤さんからご報告いただきます!

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佐藤です。

指さし会話帳を愛用いただいている著名人の方へのインタビュー。もう一人は、パリの音楽学校で学び、パリと日本を行き来しながら音楽活動を行う気鋭のバイオリニストのレイナ・キタダさんです。


18歳で単身渡仏したレイナさんが現地で手放せなかったのが、『旅の指さし会話帳フランス』。日本人のいない学校で過ごしたレイナさんは、寮や学校でのフランス人との会話に指さしをフル活用しました。

数あるフランス語の語学書の中でも、カタカナの読み仮名が”群を抜いてフランス人に通じた”と語るレイナさん。フランス人の彼氏ができた際には、恋愛のページや『恋する指さし会話帳フランス語』も大活躍したそう。


▲レイナさん愛用の指さし会話帳

そんな彼女のパリ・ライフの詳細はファンブックにて!

※写真は特別にご提供いただいたものですので、第三者への共有はお控えください。

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続いて、佐藤さんから、愛読者さんへのインタビューのご報告!

【3.愛読者さんに聞いてみた】

お話を伺った方のお名前は、ひでさん。ファンブックで愛読者の方に想いをつづっていただく企画があり、クラファンでご支援いただいたときのコメントから、きっと熱いエピソードをお聞きできると思い、ご執筆を依頼しました。

海外勤務8年目で語学好きのひでさん。小学生の時に指さしスペインと出会ったのを皮切りに、機会があるごとに指さしを買い集め、現在は実家の本棚に80冊近い指さしが並んでいるという筋金入りの指さしファン!


▲ひでさんの本棚には指さし会話帳がぎっしり!

「語学好きになった理由の一つは指さしであることは間違いありません。」と語るひでさんは、今でも海外赴任や旅行の際には指さしを持って行くそう。中でも思い入れがあるのはトルコ編。

トルコでのエピソードはファンブックにて!

【4.未来のゆびさしへのアイデア・ご意見を大募集!】

第6回の配信は以上です!


ここで、ファンブックの最後を飾る上で欠かせない企画についてのお願いです。未来のゆびさしへのアイデア・ご意見を大募集いたします!

クラファンのページでもお伝えした通り、指さし会話帳は今、過渡期にあります。翻訳技術が普及して、旅先での意思疎通はスマホひとつで簡単にできるようになりました。しかし、本を囲んで、相手の言葉を話そうとする、そんなコミュニケーションの価値は変わらないのではないか。そこでこれまで来た道を振り返るため、読者とつくるファンブックという構想が立ち上がりました。だからこそ、こうしてクラファンを通してつながったみなさんからアイデアやご意見をぜひお聞かせいただきたいです。

たとえば、チーム内では、「宇宙旅行を疑似体験できる指さしがあるといい、子ども向け教材にもなりそう」「いろんな使い方があると分かったので、SNSなどを使って読者が交流できるといいのでは」などの意見が出ております。


こんな会話帳があるといいなというものから、魅力の伝え方(PR方法)、そもそも本にこだわらなくても、自由な発想大歓迎です。みなさんが「未来のゆびさし」と聞いて浮かぶイメージや期待することをお寄せください。募集は10/23(水)23:59まで。

お待ちしております!

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