タイの大ヒット曲「バンコクアレルギー」
「旅の指さし会話帳・タイ」の著者、加川博之です。
経済成長が続き、もはや途上国とは言えなくなってきたタイ。都会に暮らす人たちの間では、週末に高原でキャンプするなど自然回帰がブームになっています。
大ヒット曲となった『バンコクアレルギー(ภูมิแพ้กรุงเทพ)』のPVも、そんな大都会・バンコクの若者が、山奥の村で美しい娘と出会うストーリーが描かれたもの。
PVの冒頭、バンコクの大気汚染で気管支をやられた若者に、医者はこう説明する。
「空気の澄んだ所で療養しなさい。私が良い場所を紹介しよう。とても遠く行きづらいが、私はそこの村長と知り合いだ。彼を訪ねて行きなさい。その後の人生はどうするか自分で決めなさい」
オンボロバスにゆられてやってきた、畑の中の一本道。若者は言う。
「ここは他のどこよりも空気がいい」
歌詞の内容は…
途中出会う美しい娘が言う。
「バンコクの男性はすごく怖い。この辺の女の子はみんなまじめで世間知らずなの。まさか誰かを騙しに来たんじゃないでしょうね」
*「排ガスと埃まみれのバンコクでぼくの体は蝕まれた。アレルギーなんだ。気が多いイケイケなバンコクの女の子も危なくて、心がまいっちゃったんだ」
**「君に出会ってからものすごく幸せなんだ。冷たくしないで癒しておくれ」
「あなたが本心で言っているなら私もいいわよ。騙してないなら心から愛するわ」
「ぼくは騙してなんかいないよ。ぼくらの愛はずっと永遠に」
(ここから2番Aメロ。女の子から)
「あなたが治っても私を置いてかないでね」
「治ってもぼくはずっとここにいさせてもらうよ。ここが好きだし身体も心も癒される」
「でもバンコクの女の子はどうなの」
「彼女たちが君の気持ちに敵うわけないよ」
「だって彼女たちすごくきれいだし」
「あれは整形なんだよ、気にしないことさ。本当の美しさは内面からくるものなんだ」
*
**
繰り返し
「ぼくらの愛はずっと永遠に」