ドイツ語で「トイレに行きたい」と言うには?
旅の指さし会話帳ドイツ・著者の稲垣瑞美です。
第1話で、ドイツ語でトイレを表す言葉をご紹介しましたが、今回はトイレへ行くときの言い回しをご紹介したいと思います。
●第1話に登場した「トイレ」を使った表現
「トイレへ行ってくる」と言うには「Ich gehe auf den/die/das ~.」と~に前回ご紹介したトイレを表す言葉を入れます。「auf den/die/das」の部分は、後に続く言葉によって変化します。また、auf dasは短縮されてaufsになります。
それぞれの言葉が入ると、「Ich gehe auf die Toilette.」や「Ich gehe aufs WC.」といった具合です。
家族や友達など親しい間柄では「Klo」を使いますから、「Ich gehe aufs Klo.」が一般的です。
もっとくだけて「ちょっとトイレ」と言うときは、「Ich muss mal auf den/die/das ~.」。もちろん、「ちょっとトイレに行きたんだけど」と、トイレの場所を聞く場合にも使えます。
この表現の「〜」にもトイレを表す言葉が入ります。たとえば「Klo」が入ると「Ich muss mal aufs Klo.」となります。
また、単に「Ich muss mal.」とだけ言うことで相手は察してくれます。
●「ちょっとそこまで」的な言い方
日本語と同様、ドイツ語でも「トイレ」とまで言わなくても通じる言い方があります。
「ちょっとそこまで」と言うなら「Ich muss mal um die Ecke.」
また、単に「すぐ戻ってくるね」と言って席をたつなら、「Ich bin gleich wieder da.」
すこし丁寧に「ちょっと失礼して」なら「Bitte entschuldigen Sie mich kurz.」とだけ言って席を立ちます。
●「うんち?」「おしっこ?」的な言い方
小さな子に「トイレ?」と聞きたいときは、「Musst du mal?」
「おしっこ?」と聞くときは「Musst du Pipi?」
「うんち?」と聞くときは「Musst du Aa?」と言います。
●上品な言い方
さて、上記はどれも直接的な表現ですが、少し婉曲的に、つまりトイレに行くことをほかの形で表現する場合もあります。
「用を足す」は「Ich muss mein/ein Geschäft erledigen.」、「急な用を足す」は「Ich hab was dringendes zu erledigen.」と言います。
こういう言い方をすると、上品な感じ。さらに婉曲的に言うならこんな感じです。
女性なら「ちょっとお化粧直しに」という感じで「Ich gehe mich mal frisch machen.」
男性なら「手を洗いに」という具合で「Ich gehe mal die Hände waschen.」
化粧直し、お手洗い、、、。こんな具合に、ドイツ語と日本語で全く同じ表現をする場合は実は結構あります。
●ダイレクト! な言い方
反対にすごく直接的な表現ですが、「小便をする」は「pinkeln」、「大便をする」は「kaken」です。
学生時代の男友達などは、「小便行ってくる」と「Ich gehe mal pinkeln」と言ったり、「大便してくる」と「Ich gehe mal kacken.」と言ったりしてました。
また、「大便してくる」を婉曲的に「Ich gehe mal Eier legen./卵を産んでくる」とも言ってました。
卵と言うところが学生のノリですが、ドイツで仲良くなった人に話せば、もしかしたら受けるかもしれません。