ラオスのビール(ラオスの酒第2話)
『旅の指さし会話帳 ラオス』の著者、亀田正人です。
●自家製の焼酎がごく普通の国
第1話で、メコン河畔で飲むビールと、薬酒の話を書きました。
1990年代半ば、私がラオスに仕事で通うようになった頃、酒といえば自家製の焼酎が普通でした。
ラオスの代表的な宴会といえば、結婚式です。ラオス人と親しい間柄になり、その人の親戚の結婚式があれば「お前も来い」という流れになるのは、よくあること。
そんな時に出てくる酒といえば、焼酎=ラーオラオ。当時、結婚式が決まると各家で作るという話も聞きました。蒸留も含めて自前でやってしまうのですから、日本ではちょっと考えられません。
今でも、田舎のほうでは、そうやって自家製の焼酎があるのはそう珍しくはありません。第1話で書いた、田舎から送ってもらう焼酎も、そういった自家製の焼酎というわけです。
●人気高まるビール
ただし、今はビールも大変人気があります。
とくにラオスを代表するビール、ビアラオ(Beerlao)は絶大なブランドです。
『指さし会話帳 ラオス』にも載せました。ラオスを旅行すれば、必ず目にするはずです。
下の写真はお祭りの会場で撮影したものですが、どんな祭りに行っても全国どこでもビアラオを目にしないことはありません。もちろん普通のお店でも。
ラオスを旅行して、ビアラオを好きになって帰る人は多いです。
そんな外国人を描いたCMも作っています。
こういったCMを作ることからもわかるように、ビアラオはラオスの超優良企業です。
製品ラインナップも、提携しているカールスバーグ、飲料水等、非常に広いものがあります。
●ビアラオの販売する、その他のビール
カールスバーグに続いて、ビアラオが製造する第二弾の外国ビールが販売されています。こちらもやはりデンマークの、TUBORG Beer。私は最近はこればっかり飲んでいます。
(写真のモデルは、私が管理の仕事をしている弊社縫製工場の班長さん。心は乙女)
つづいて、ビアラオを飲むにはちょっと懐が寂しい人向けの”ラーンサーンBeer”。
こちらはケース12本入りで6万キープ(7ドル)です。給料日前でも、飲める!
そして、2018年7月に、ビアラオの新シリーズが発売になりました。
残念なことにまだ飲む機会を得ていませんので既に飲んだ友人の評価・感想です。
・HOPPY(ホッピー)はポップを効かせているが味も香りも全体的に薄い。
・AMBER(アンバー)は新商品の中で一番美味しいと思うがオリジナルのビアラオの味をベースに感じる。
・WHITE(白)は甘味を感じ、表現すればバナナ風味? ビールが苦手な女性には良いかもしれません。
・三本とも炭酸が薄いのが特徴。
との事。私はバナナ味に興味津々です。
●ハイネケンやタイガービールの系列
オランダのハイネケンやラオス政府などのベンチャー企業もビールを製造販売しています。
代表的な銘柄は、ハイネケンとシンガポールのタイガーですが、こちらもいろいろな商品が発売されています。
下の写真は赤米を原料としたビアカオカム。発売から2年くらい経つと思います。味はコクがあって、結構いけます。
赤米はその名の通り、赤い色をしたお米で、ラオスではお菓子にしたり(ココナッツミルク、色とりどりのゼリーなどと食べる)、普通に食事で食べられています。
つづいてビアナムコーン(「メコン河ビール」の意味)。
こちらは原材料にお米が使われていない大麦で作られたビール。タイガービールの廉価版で、値段はラーンサーンビールとほぼ同額です。
ビアラオは原材料にお米を含むので、こちらのほうが「正統派」ということもできます。
ビアカオカムもビアナムコーンも、ラベルにボートレースがデザインされていることも見てください!
●各社キャンペーンガール
お店で飲んでいると、いろいろなお店を回っているキャンペーンガールが自社のビールを薦めにきて、注文するとビールを注いでくれます。
ラオス人は泡が嫌いなので、ソフトに、泡が立たないように注いでくれます。
また、冷えていないビールを飲むときに氷は必須。下の二つの写真、ビアラオ、タイガービア、どちらのキャンペーンガールも氷を入れるペールを用意していることにも注目してください。
<ビアラオのキャンペーンガール>
<タイガービアのキャンペーンガール>
●ラオスの地ビールも!
最後に、ラオス中南部のサワンナケートの地ビールです!
ビエンチャンでは販売されていませんので、サワンナケートへお出での時には是非ご賞味を!