英語のリスニングおすすめの勉強法!苦手な原因と上達させる10個のコツ

英語リスニング

「英語のリスニングが苦手」「リスニングの勉強法が分からない」など、英語のリスニングで悩んでいる方は意外と多いものです。

英語の勉強はしてきたはずなのに、いざネイティブと話すと何を言っているのか分からない、などという経験はありませんか。

英語には日本語にはない「音」が多く含まれているため、日本人にとって英語の聞き取りは難しいケースも少なくありません。

そこで本記事はリスニングが苦手な方にぜひ試してほしい、おすすめの勉強法をいくつか紹介します。苦手な原因や英語のリスニング力を効率よく上げるコツもお伝えするので、ぜひ参考にしてみて下さい。

これを機に自分に合ったリスニング勉強法を見つけて、苦手を克服するきっかけにしていきましょう♪

目次

英語のリスニングができない…苦手な人にありがちな7つの原因

英語のリスニングが苦手な男性

はじめに、英語の聞き取りがなぜできないのかを考えたことはありますか。

「英語のリスニングが苦手」「英語が聞き取れない」という方には、必ず伸び悩む理由があります。

英語を聞き取れない原因は、大きく分けて7つあります。

適切な英会話勉強法やコツを見つけるためにも、まずは自分が英語を聞き取れない原因を明らかにしましょう。

リスニングができない人は基礎的な「単語力」「文法力」が足りない

英語の基礎的な単語力、文法力

英語のリスニングができないという場合、そもそも単語や文法の知識が足りないという原因が考えられます。

最低限の単語や文法の知識がないままに英文を聞いても、何を言っているのか理解することはできません

知らない単語が多すぎて理解するのに時間がかかってしまうと、当然ながら英文を聞き取るスピードも遅くなります。

この場合聞き取る力を鍛える前に、まず基礎的な単語・文法をマスターするのがコツです。中高生レベルの英単語やフレーズを身に着けた上で、英語のリスニング力を鍛えるようにしましょう。

自分の「レベルに合った英語教材」を選んでいない

英語のリスニングが上達しない女性

英語を勉強しているのに聞き取れないという場合、教材が自分のレベルに合っていないという可能性があります。

これは英語だけでなくどんなことでも当てはまりますが、最初からハードルを上げてもなかなか身に着きません。

リスニング力を付けるには、まず簡単なテキストからスタートしてみて下さい。英語の聞き取りが全くできない方は、キッズ用の教材から始めてみるのもおすすめです。

「ちょっと簡単すぎる」くらいのレベルから始めて、「できた」という成功体験を積み上げるのがコツ。

その自信が英語学習へのモチベーションを高めてくれるため、聞き取る力もアップしやすくなるでしょう。

英語発音の基本的な「ルール」を理解していない

英語発音のルール

英語のリスニングが苦手という原因の1つに、基本的な発音のルールを理解していないということが挙げられます。

これは英語の勉強不足によるもの以前の問題なので、英語を聞き取る上での大きな鍵と言えます。

英語は24の子音と15の母音を使い分けており、実際には600個以上の音の組み合わせが存在すると言われています。

当然、日本語にはない音も多くあるので、音の区別ができないことでうまく英語が聞き取れないことも少なくありません。

今まで発音を勉強していない方は、まず英語の基本的な発音について1から学ぶ必要があります。英語を聞き分けられるようになることは、リスニング力を付けるための第一歩とも言えるでしょう。

英語を「日本語に訳そうとしている」

英語脳を作ることがリスニング上達のコツ

英語を聞き取れない方の中には、ゆっくりだと聞き取れるという方も多いのではないでしょうか。これはリスニングする際に、いちいち日本語に翻訳する癖がついていることが原因かも知れません。

「英語→日本語」に訳しながら聞き取ることで、当然スピードが遅くなるため付いていけなくなります。分からない単語が出てくるたびに思考が停止するので、途中で聞き取れなくて諦めてしまうケースも少なくありません。

英語のリスニングを鍛えるには、まず英語を英語のまま理解する英語脳」を育てるのがコツです。特にネイティブのスピードに追い付くためには、英語脳は必須のスキルです。

リスニングする際は英語のままで聞き取り、どんどん流れる会話のスピードに付いていくことで上達が目指せるでしょう。

リスニングが苦手な人は「早すぎる」スピードで聞いている?

英語リスニングアプリ

英語の聞き取りができないという原因の1つに、スピードが速すぎるということが挙げられます。スピードに付いていけない教材を聞き流しても、全く頭に入らないので学習の意味がありません

初心者がいきなりネイティブの音声で聞き取っても、さっぱり分からないのと同じです。

リスニング学習する際は、自分が分かるレベルの教材で理解しながら進めるのがコツです。スピードが速い場合は、ゆっくり再生で聞き取りやすい速さに調整しましょう。

ゆっくり再生することでフレーズの切れ目が聞き取れるようになり、自然に意味も理解しやすくなります。

遅いスピードで聞き取れるようになれば、徐々に速くしていくとリスニング力が効率よくアップしやすいですよ。

英語をただひたすら「聞き流している」

英語を聞き流しているだけではリスニングは上達しない

英語学習しているにもかかわらずリスニング力が付かない場合、ただ聞き流している可能性があります。

聞き流しはリスニング学習の1つとして人気ですが、ただ英語をひたすら聞き流しても上達するという訳ではありません。

特に初心者の場合は、聞き流しで力がつくだけの基礎知識を持っていないことが多いでしょう。知識もなく大量の英語を聞き流したところで、意味を理解していなければ聞き取る力は向上しませんよね。

大切なのは英文を聞き流すだけでなく、理解しながらしっかり聞くことです。大量の英文を聞き流すのはNGなので、1文ずつ理解しながら進めていくようにしましょう。

ちなみに聞き流しは英語レベル上級者に効果がある勉強法なので、初心者はまずシャドーイングなどから始めるのがおすすめです。

「毎日」英語の勉強をしていない

英語のリスニング勉強している学生

勉強してもリスニング力が身に着かないという場合、定期的に勉強していないということも考えられます。

学校や仕事で忙しい方の中には、「週末だけ」「週1回だけ」など不定期で英語学習に取り組んでいる方もいますよね。

しかし聞き取る力を鍛えるには、頻繁に聞くことで耳を慣れさせる必要があります。

どんなに猛勉強しても週に1、2回の学習のみだと、リスニング力を鍛えることは難しいと言えるでしょう。

リスニング学習の効果を出すためには、なるべく毎日取り組むのがコツです。週末のみでなく毎日10分でも続けた方が、聞き取る力は着実にアップしていくでしょう。

英語リスニングおすすめの勉強法!苦手を克服する10個の方法を紹介

英語リスニングのおすすめ勉強法を紹介

英語が聞き取れない原因を解説しましたが、どんな勉強法がふさわしいのでしょうか。

ここではリスニング力を上げるためにおすすめの勉強を10個紹介します。

初心者向けの基本的な勉強法から上級者向けまで、順番に紹介するので参考にしてみて下さい。

おすすめの英語リスニング勉強法①:「発音のルール」を学ぶ

英語発音のルールを勉強すればリスニングがうまくなる

日本語とは異なり英語の発音には、多彩なバリエーションがあります。そのためリスニングを学ぶ上で、まずは英語の基礎的な発音ルールを知っておく必要があります。

英語の発音ルールを学んでおくことで、音の変化が分かるようになり聞き取る力を向上させるベースが作れるでしょう。

英語の音声変化には、主に5つのポイントがあります。学校の授業ではあまり習わない部分なので、ぜひ発音のコツを習得しておきましょう。

英語の音声変化のルール①:「連結」(リンキング)

「連結」は2つの音がつながって発音されるルール。

「前にある単語の最後の子音」+「後にある単語の最初の母音」を一緒に発音する。

【連結の例】
  • Keep out(キープアウト)⇒キープァウト
  • take on(テイク オン)⇒テイコン

英語の音声変化のルール②「同化」(アシミレーション)

「同化」は2つの音がつながって新しい音声になるルール。

「前にある単語の最後の音」+「後にある単語の先頭の音」が一緒になって別の音声になる

【同化の例】
  • have to(ハブトゥー)⇒ハフトゥー
  • Meet you(ミートユー)⇒ミーチュー

英語の音声変化のルール③「脱落」(リダクション)

「脱落」は音が省略されて発音されないルール。

前にある単語の最後の子音を発音しない、子音と子音の間にくる「t」「ⅾ」「k」が脱落する、など。

【脱落の例】
  • stop(ストップ)⇒ストッ
  • very good(ヴェリーグッド)⇒ヴェリーグーッ

英語の音声変化のルール④「ら行化」(フラップt)

「ら行化」は「t」や「r」の音が母音に挟まれた時、「ら行」の音声になるルール。

【ら行化の例】
  • little(リトル)⇒リロゥ
  • water(ウォーター)⇒ウォーラー

英語の音声変化のルール⑤弱形

「弱形」は助詞や前置詞、接続詞などの機能語が弱く発音されるルール。

「a」や「the」などの冠詞も弱く発音されることが多い。

【機能語の例】
  • 冠詞⇒「a」「an」「the」
  • 前置詞⇒「to」「on」
  • 接続詞⇒「and」「or」「but」
  • be動詞⇒「am」「is」「are」
  • 助動詞⇒「can」「will」「would」
  • 代名詞⇒「my」「me」「what」

英語には、5つの音声変化が存在するということが分かりました。

これらを理解するだけで、今までよりずっと英文が聞き取りやすくなるのでぜひ試してみて下さい。

おすすめの英語リスニング勉強法②:「基礎的な語彙・文法」を勉強する

基礎的な文法を勉強することでリスニングができるようになる

リスニング力を上げるためには、基本的な単語や文法の知識も欠かせません。語彙・文法力を身に着けることで、聞き流す上で理解しやすくなるからです。

「単語が苦手」「フレーズを覚えていない」という場合は、中学校レベルの基礎的な参考書で学び直すのがおすすめ。

「簡単すぎない?と思うかも知れませんが、日常的な英会話であれば中学レベルの内容を覚えておけば十分でしょう。

中学校レベルの参考書に出てきた単語や文法を覚えたり、単語帳を作ってみるのもおすすめです。

定期的に英語アプリでテストしてみると、習得できたかをチェックできてよいでしょう。基礎的な英単語や文法を勉強する際は、発音もあわせて覚えるのがコツです。

おすすめの英語リスニング勉強法③:「英文」を音読する

英文を音読することでリスニングができるようになる

リスニング力を付けるためには、英文を音読することも大切です。いっけんリスニングとリーディングは別物と思われがちですが、実はリスニング力向上にとって音読は有効な勉強法です。

そもそも自分が発音できる音しか聞き取れないので、リスニングするためにはまず音読できるようになることが必須。

上でお伝えしたように、英語には基本的な発音と5つの音声変化ルールがあります。知識として発音ルールを身に着けたら、それを上手に発音できるように練習しましょう。

これによって頭の中で理解した発音ルールと、実際に発生した音が結び付けられるようになります。

英文を正しく発音できるようになることで、聞き取る力も伸びていくので自然な流れについていけるようになるでしょう。

音読する際は、ネイティブの音声を聞きながら同じように発音します。最初は同じ文章を何度も音読して、ネイティブの発音に近づくようにするのがコツです。

おすすめの英語リスニング勉強法④:「リピーティング」する

英語をリピーティングしている女性

音読とともにおすすめなのが、「リピーティング」する勉強法です。リピーティングとは、英語の音声を聞いた後に発音する勉強法です。

たとえば中学校の授業で、先生の後に続いて英文をリピートするような勉強法がリピーティング。

はじめはテキストを見ながらリピーティングして、慣れたらテキストを見ないで行いましょう。途中で単語や文法が分からなければ、その都度確認しながら進めるのがおすすめです。

慣れてきたら長文をリピーティングし、スラスラ読めるまで繰り返し行いましょう。

おすすめの英語リスニング勉強法⑤:「シャドーイング」する

英語のシャドーイング

リピーティング学習に慣れた方は、ただ聞き流すのではなく「シャドーイング」がおすすめです。

シャドーイングとは音声を聞いて復唱する方法で、追いかけるように再生するのが特徴です。

「リピーティング」と「シャドーイング」の違い
  • リピーティング⇒英文の音声が終わった後に発音する勉強法
  • シャドーイング⇒英文を0.5秒ほど後に追いかけるように発音する勉強法

つまり英文を発音するのは2つとも同じですが、発音するタイミングが異なります。

リピーティングよりもシャドーイングの方が瞬時に発音するため、イントネーションが身に着きやすいと言えます。

シャドーイングに慣れていない方は、まずリピーティング学習してからシャドーイングに取り組むとよいでしょう。

シャドーイングを繰り返すことで、リスニングだけでなく総合的な英語力アップにもつながりやすいのがメリットです。

シャドーイングできる英語アプリなども豊富にあるので、気になる方は探してみて下さい。

おすすめの英語リスニング勉強法⑥:「ディクテーション」する

英語のディクテーション勉強法

英語のリスニング力を鍛えるには、「ディクテーション」もおすすめです。ディクテーションとは英語の音声を聞いて、そのまま文字として書く勉強法。

リピーティング・シャドーイングが発声するのに対して、ディクテーションは書き起こすという違いがあります。

ディクテーションでは一語ずつしっかり聞く力が必要であり、正しいスペルや意味を理解する力が鍛えられます。

ディクテーションによって知らない単語やスペルの間違いに気付けるため、リスニングだけでなく英語力の底上げにもおすすめ。

使用するテキストは、自分がほとんど理解できるレベルのものがよいでしょう。シャドーイング学習と併用してディクテーションも行うことで、リスニング力を強化することにつながりますよ。

おすすめの英語リスニング勉強法⑦:「オーバーラッピング」する

リスニング勉強法 オーバーラッピング

リスニング力をさらに鍛えたい場合、「オーバーラッピング」がおすすめです。

オーバーラッピングとは、音声と同時に発声する勉強法です。ちなみにシャドーイング学習との違いは、次の通りです。

「シャドーイング」と「オーバーラッピング」の違い
  • シャドーイング⇒英文を0.5秒ほど後に追いかけるように発音する勉強法
  • オーバーラッピング⇒音声と同時に発音する勉強法

シャドーイングが追いかけるのに対して、オーバーラッピングは同じタイミングで発音します。音声と同時に発音することで、正しい発音やイントネーションが身に着きやすい点が特徴。

ネイティブの発音に慣れる力も鍛えられるので、リスニング力だけでなくスムーズに英会話する力もつくでしょう。

同じタイミングで発音するのが難しい場合は、まず口パクで発音するのがおすすめです。口パクで慣れてきてから実際に発声した方が、正しい発音やリズムがつかみやすいでしょう。

オーバーラッピングする際は、自分の英語レベルに合ったテキストを選ぶようにしましょう。

おすすめの英語リスニング勉強法⑧:「英作文」を作る

英作文を作ってリスニングの勉強をする

英語のリスニング力をアップさせるには、「英作文」を作る方法がおすすめです。英作文は今まで学んできた単語や文法を1から組み立てて文章を作るので、文法力が身に着きやすい勉強法です。

それと同時に長い英文を聞き取るテクニックも習得できるので、ぜひ実践してみて下さい。

実際にどんな英作文を作るのがよいかというと、実はどんなことでもよいのです。例えば日常で起ったことや今の感情を、ストレートに英語に直してみるとよいでしょう。

それが難しい場合は、1つの文法でいくつかの英作文を作ってみるのもおすすめです。例えば「be動詞+going to+動詞」で英作文を作ってみましょう。

be動詞+going to+動詞(~する予定だ)
  • I’m going to see my friends tomorrow.(私は明日、友達に会う予定だ)
  • I’m going to visit Kyoto in a week.(私は一週間後に京都へ行きます)

1つの文法からさまざまな英作文を作ることで、基本的な文法をマスターできます。

通勤時間などのスキマ時間を利用していつでもできる勉強法なので、ぜひ英作文を作る習慣をつけてみて下さい。

おすすめの英語リスニング勉強法⑨:「ラジオやTV」で英語を聞く

ラジオやテレビで英語を聞いてリスニングの勉強をするのもおすすめ

英語のリスニング力をアップさせたい方におすすめなのが、ラジオやTVなどで英語を聞く勉強法です。

この勉強法は初心者にはおすすめできませんが、ある程度の基礎を理解している中級者以上の方が取り入れるのに◎。

ラジオやTV、YouTubeなどを利用して、ネイティブスピーカーの英語に触れる機会を作りましょう。ネイティブスピーカーの場合、会話スピードはもちろんアクセントや表現などさまざまな部分で学びが大きいでしょう。

もしラジオなどでリスニング力を養う場合は、自分が興味ある内容を選択するのがおすすめ。関心があればその分内容が頭に入りやすいですし、英文の意味もつかみやすいでしょう。

例えば音楽好きなら洋楽のチャンネルを視聴する、スポーツ好きなら英語のスポーツ番組を視聴するなどです。

もし内容が難しい場合は吹き替え版や日本語字幕で、ある程度把握してから英語で聞いた方が理解しやすいですよ。

おすすめの英語リスニング勉強法⑩:「洋画や海外ドラマ」を視聴する

字幕なしの英語で洋画や海外ドラマを見る

さらに英語のリスニング力をつけたい方におすすめなのが、洋画や海外ドラマを視聴する勉強法です。

これは英語レベルが高い上級者向けですが、洋画や海外ドラマ、英語ニュースなど身近な教材を取り入れる勉強法です。

洋画や海外ドラマを視聴する際は英語の字幕が付いているタイプがおすすめで、理解できない文章を調べられる点がメリット。

また内容に関しても恋愛系やヒューマンドラマ、コメディなど、自分が興味ある分野をチョイスすると頭に入りやすいでしょう。

医療系など特定の分野に詳しくなりたい方は、それに関するドラマなどを探すのもおすすめです。海外ドラマや映画を通して外国の文化を理解したり、英語学習のモチベーション維持にもつながりやすいので◎。

今まで知らなかったフレーズや表現の仕方など、新たな発見も多いのでぜひ興味のあるドラマなどを探してみて下さい。

効率よく英語のリスニング力を上達させる10個のコツ

英語のリスニング力を上達させる勉強法

英語のリスニング力をアップさせるおすすめの方法を紹介しましたが、自分に合う勉強法は見つかりましたか。

英語力をアップさせるには毎日勉強を積み重ねるのがコツですが、できれば効率よくリスニング力をつけたいですよね。

ここでは効率よくリスニング力を高めるためのコツを10個お伝えします。

リスニング力を高めるには、まずは「英語の正しい発音」を身に着ける

英語の正しい発音で会話する人

これからリスニングの学習するにあたって、まずは基礎である発音をしっかり身に着けるのがコツです。

発音はリスニング力を向上させる上で大事な土台なので、できれば最初に勉強しておくとよいでしょう。

おすすめの勉強法でお伝えしたように、英語には5つの音声変化ルールがあります。

「連結」「同化」「脱落」「ら行化」「弱形」という5つのルールさえ把握しておけば、英語の音を正しく聞き取れるようになります。

これをやっておくかどうかで、リスニング学習の定着に大きな差が出ると言っても過言ではありません。短期間でリスニング力を高めるためにも、まずは正しい発音をしっかり学んでから取り組みましょう。

「自分のレベルに合った英語教材」を使う

英語教材

リスニング学習の効果を高めるには、自分のレベルに合ったテキストを使うのがコツです。つい難しい教材にチャレンジしてしまいがちですが、難易度の高い教材を選ぶと逆効果になってしまうだけです。

自分のレベルに合っていないと理解できないだけでなく、英語学習へのモチベーションも下がってしまうことに。

リスニングが苦手な方は、自分が理解できそうな簡単なテキストを選ぶのがコツです。教材の中身をチェックしてみて、「聞き取れそう」「意味を理解できそう」と思うくらいのレベルがおすすめです。

無理のないテキストを選ぶことで、リスニング力アップだけでなく英語学習で自信が付きやすくなりますよ。

使用する英語教材を「1~2個」に絞る

英語教材は1~2個ぐらいにする

効率よくリスニング力をアップさせるには、使用する教材を絞るのがコツです。リスニングの勉強法を探す際についあれもこれもと手を出してしまい、どれも中途半端になるのはよくあることです。

しかし複数のテキストを併用したからと言って、やれる時間は変わらないため効率的な方法にはなりません。

それよりも1つの教材をクリアしてから次のテキストに移る方が、同時進行するよりもリスニング力が向上しやすいと言えます。

まずは自分のレベルに合った教材を1つもしくは2つに絞り、同じ教材を徹底的にやりこなすようにしましょう。同じ教材を何度も繰り返し勉強することで、内容をより定着させられるので勉強効率もアップしやすいですよ。

英語は積極的に「アウトプット」する

英語をアプトプットしている女性

リスニング力を伸ばしたいのであれば、積極的にアウトプットするのがコツです。もちろん単語や文法など基礎的な学習も大事なのですが、それだけではリスニング力を伸ばせません。

音読やシャドーイングすることによって、正しい発音を学べるので聞き取る力もアップしやすいでしょう。アウトプットする機会を多く作れば作るほど、英語慣れしていくのでおすすめです。

またアウトプットする際は、恥ずかしいという気持ちを持ってはいけません。「間違ったらどうしよう」と気にしながら話しても、あまり学習効果は上がらないでしょう。

むしろ英語は間違えながら覚えていくものなので、気にせずどんどん話すようにしてみて下さい。英語カフェやオンライン英会話など、アウトプットする機会はいくらでもあります。

国際交流できるイベントなどに参加すると、英語へのモチベーションアップにもつながるのでおすすめですよ。

英語を「理解」しながらリスニングする

理解しながらリスニングすることが大切

リスニング力を付けるためには、意味を理解しながらリスニングするのがコツです。

ただ聞き流すのではなく、テキストである音源にしっかり耳を傾けて理解しながら聞くようにしましょう。

とはいっても、最初から完璧に理解できなくても大丈夫です。リスニングする際は、はじめはテキストの大まかな内容を把握する程度でも十分です。

そして意味がハッキリ分からない単語は、その都度調べて理解しておきましょう。その作業を繰り返すことで、徐々に細かい部分も理解できるようになるでしょう。

また何かの作業をしながら、英語を聞き流すのもよくありません。リスニング学習はどこでも気軽にできる反面、他の作業と併用してしまう点がデメリット。

他の作業に集中している時にリスニングしても、頭に入ってこないからです。何かと一緒にするのではなく、リスニングする際はそれだけに集中して効率アップを図りましょう。

リスニングは「英語のまま」理解する

英語のまま理解することがリスニングには重要

効率よくリスニング力を上げたい場合、英語のまま理解する癖を付けるのがコツです。

特に受験勉強などで訳す癖がついてしまっている方もいますが、リスニング力を高める上ではあまりよくありません。

英語を日本語に翻訳することで、音声のスピードについていけなくなるからです。そうなると途中で音源が聞こえなくなってしまい、意味が分からないまま終わってしまうことも。

効率よくリスニングするためには、英語を日本語に直すことをやめて、英語のまま理解する癖を付けましょう。

ちなみに英語のまま理解することを「英語脳」と言いますが、これを身に着けることはリスニングにおいて大切なコツです。

リスニング音源を聞く際は英語のまま理解することを意識した方が、リスニングスピードは格段に上がるでしょう。

最初は難しいかも知れませんが、まずは低倍速で少しずつ慣らしていきましょう。また1文ずつ理解するのが難しい場合は、「チャンクリーディング」する方法がおすすめです。

「チャンクリーディング」とは?
  • 1つのかたまり(チャンク)ごとに読んでいく方法
  • 意味を持つ2~8つの単語ごとにスラッシュを入れて読む方法

次の例文を読んでみましょう。

I worked all day, and went to have dinner after work.

これをチャンクリーディングで読むと、次のようになります。

I worked all day, / and went to have dinner / after work.

チャンクに分けて理解することで、内容を理解しやすくなるのが分かりますね。

チャンクリーディングを繰り返すことで、リスニング力アップにもつながるのでぜひやってみて下さい。

リスニングは「視覚」「聴覚」の両方で勉強する

英語を勉強する際は、ただ聞き流すだけでリスニング力を鍛えることはできません。特に初心者〜中級者においては、リスニングのスクリプトを用意するのがコツです。

どんなリスニングの勉強法でも、スクリプトを見て理解しながら進めていきましょう。英語の音を耳で聞いてスクリプトで単語やフレーズを確認する、視覚と聴覚の両方で勉強するのがコツです。

もし知らない単語がある場合は、発音や意味を理解しながら進むとよいでしょう。また聞き取れていると思っている部分であっても、実は勘違いしていたという間違いもスクリプトで気付けるでしょう。

そういった聞き漏らしをなくすためにも、スクリプトを用意して効率的にリスニング力アップを目指して下さい。

ちなみにリスニング学習は、聞く+他の勉強法と併用するのもおすすめです。具体的には「シャドーイング学習」+「英単語・文法」など、聞く以外の勉強法も取り入れてみましょう。

聞く作業だけでなく並行して知識の学習もしておけば、より効率的にリスニング力を鍛えられますよ。

同じ英語教材を「何度も」聞いてリスニング力を上げる

効率よくリスニング力を身に着けたい場合、何度も繰り返し聞くのがコツです。よくありがちなのは次々と新しいリスニング教材を取り入れることですが、これはあまりよくありません。

特に初心者の場合は英語のスピードに慣れることや、聞き取れるようになることが大事です。頭に入らないうちにどんどん新しいテキストを進めても、あまり意味がありません。

それよりも同じ教材を理解するまで何度も繰り返し聞くことの方が、よっぽど効率がよいと言えます。

例えば好きな洋楽を1曲聞き取れるようにするまで聞くというのも、リスニング力アップにはおすすめ。

最初はゆっくり再生しながら、どんどんスピードを速くして慣れていきます。同時に意味も理解しながら聞き取れるようになるまで、繰り返し聞きます。

これによってリスニング力アップにもなりますし、1曲をマスターしたという自信にもなるでしょう。リスニング教材はどこにでも溢れているので、ぜひお気に入りのテキストを探してみて下さい。

「英語アプリ」を活用してリスニングを上達させる

英会話アプリを使っている女性

リスニング力をアップさせるには勉強法がいろいろありますが、特に「英語アプリ」がおすすめです。

最近ではスマホで手軽にリスニング力をつけられるアプリも増えており、英会話スクールが提供するサービスも少なくありません。

英語アプリには単語や文法を学ぶタイプ、リスニング力を鍛えるもの、英会話ができるものなど多くの種類があります。

リスニング力を鍛えるアプリも多く、ネイティブの発音をマスターできるタイプがおすすめです。AIと英会話し放題という英語アプリもあるので、一人でもモチベーションを維持しながら学習できる点が◎。

英語アプリは休憩や通勤時間、寝る前などのちょっとした時間で手軽に学習できるので、ぜひ活用してみましょう。

スキマ時間で「毎日」英語を勉強する

通勤時間に英語のリスニングをしている女性

効率よくリスニング力を付けるには、毎日勉強するのがコツです。英語は積み重ねが大事と言われますが、リスニングは特にそれが当てはまります。

英語を聞き取れるようになるには、自分の耳を英語に慣れさせることが必要。週1や週2の学習ではリスニングをマスターするのはなかなか難しいので、なるべく毎日勉強するのがコツです。

できれば毎日10分〜、難しければ2日に1回でもよいので、英語の発音に触れる機会を作りましょう。

また英語学習は、ダラダラと時間をかければ伸びるというものではありません。短時間でも集中して取り組み、理解しながらリスニングするように心掛けましょう。

スマホの英語アプリであれば、外出先などでもすぐに開けるのでリスニング勉強にもおすすめですよ。

英語リスニングにおすすめのアプリを2つ紹介

英語リスニングおすすめアプリ

英語のリスニング力を向上させるための勉強法が分からない方におすすめなのが、「英語アプリ」です。

しかし英語アプリは種類が多いので、どれを選んだらいいか迷ってしまうほどです。そこで利用者の評価が高い、おすすめの英語アプリを3つ紹介します。

「レシピー」は英語6技能全てが学べる万能英語アプリ

毎日10分から英語が趣味になるアプリ「レシピ―」

ポリグロッツが提供する「レシピー」は、200万人以上が使用している人気のおすすめ英語アプリです。

リスニングはもちろん、英語学習に必要な6大要素をアプリとレッスンでカバーできるオールインワン型アプリです。

英語レベルに応じてAIが適切な学習プログラムを毎日提案してくれるため、無理なく継続したい方にぴったり。初心者〜上級者まで、目的に合わせて自分のペースで学習しやすいので利用者の満足度が高い点が◎。

リスニングスピードの調整やシャドーイング学習もできるので、もし迷ったらぜひダウンロードしてみて下さい。

レシピーの基本情報

難易度初心者~上級者
評価App Store:★★★★★4.5
Google Play:★★★★4.4
月額料金Entry:¥480/月
Basic:¥1,300/月~
Standard:¥7,500/3ヶ月~
Advanced:¥14,800/3ヶ月~
おすすめな人・リスニング・リスニングを強化したい人
・ネイティブの発音に触れたい人
・自分のレベルに合った学習をしたい人
無料プラン〇(一部無料)
※料金はすべて税込み表示

「英会話リスニング」は完全無料で使える英語アプリでおすすめ

英会話リスニング

フリップアウト合同会社が提供する「英会話リスニング」は、無料でリスニングが学べる人気のおすすめ英語アプリです。

旅行やビジネス、留学などで役立つ英会話が全1460シーンあり、ネイティブによる音声と解説が付いています。

英会話を聞くだけでなく分からない英文を和訳する機能も付いているので、理解しながら進めたい初心者にぴったり。

英会話リスニングではフレーズごとの聞き流しが可能となっており、チャンクリーディングの強化にもつながるでしょう。

何といっても全ての機能を無料で使えるので、まずはダウンロードしてみることをおすすめします。

英会話リスニングの基本情報

難易度初心者~中級者
評価App Store:★★★★★4.5
Google Play:★★★★★4.6
月額料金完全無料
おすすめな人・日常英会話のリスニング力をつけたい人
・無料でリスニング学習したい人
・初心者で無理なく学習したい人
※料金はすべて税込み表示

自分に合った勉強法でリスニング力を鍛えよう♪

英語のリスニングにおすすめの勉強法や上達のコツを紹介しました。

効率よく英語のリスニング力を上げるためには、

  • 正しい発音を身に着ける
  • 自分のレベルに合った教材を使う
  • 積極的にアウトプットする
  • 理解しながらリスニングする
  • 英語のまま理解する
  • 視覚と聴覚の両方で勉強する
  • 同じ教材を何度も聞く
  • 英語アプリを活用する
  • スキマ時間で毎日勉強する

これらのコツをおさえて取り組むことで、さらに学習効率がアップしやすいでしょう。

ただ何となく聞き流してもリスニング力を向上させることは難しいので、自分に合った勉強法を見つけるのがコツです。

特に「英語アプリ」は無料や安価にダウンロードできるサービスが多く、スキマ時間での学習におすすめです。

今回参考にしたおすすめ情報をもとに、気になったアプリを試してみてはいかがでしょうか。 この記事をきっかけにして、さらなるリスニング力アップに励んで頂ければ幸いです。

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