香港の手染め毛糸を販売します!
「旅の指さし会話帳・香港」の著者、伊藤まみです。
●手染めの毛糸との出会い
先日、香港のハンドメイド事情を紹介しましたが、かく言う私も香港で手染めした毛糸をハンドメイド・マーケットに出店しています。
香港に住むようになって24年。住み始めた当初から、香港で失われていく風景などに興味があり、写真に撮ったり記録したりしていました。
●毛糸を染め始めたきっかけ
そもそも、この世界にのめり込むことのきっかけは、月並みですがネットサーフィンです。
編み物好きの母のためにネットでいろんな毛糸を探しているうちに、海外のカラフルな手染め糸と出会い、こんな糸もあるのか‼️と衝撃を受けました。
試しに染めてみたら、絵だけが取り柄だった子ども時代の「色を使う楽しさ」が再燃してやみつきに!
もともとは、毛糸を編むことに興味を持って調べ始めたのですが、だんだんと染めること自体に興味が移って行き、ワークショップに参加したり本で学んだりしながら、食紅染め、草木染め、化学染料染めなど様々な染め方で糸を染めるようになりました。
鳳凰木やライチ、ハイビスカスなど、手当たり次第に香港の草木でも染めた時期もあります。草木染めは染料の収集に時間がかかること、再現性が低い(その一期一会が良いとこでもあるのですが)こともあり、現在は日本やオーストラリア等の化学染料を使用して染めています。
そもそもは自分と母が使う糸を染めていましたが、人に分けるようになり、ハンドメイドのマーケットに出店するようになりました。
最初は香港郊外の小さなマーケットに出していましたが、ネットや口コミを通じてオーダーが増え、イギリス、カナダ、デンマーク、アメリカ、といった海外のお客様にも糸を送るようになりました。chappyyarnという名前で販売しています。
家の中は、毛糸が隙間なくぶら下がり、部屋ひとつは毛糸関連で埋まってしまいました(家族からあまりに不評だったので、最近小さなスペースを借り始めました)。
●香港での反応
マーケットやSNSで接する香港のお客様から良く言われるのが、
「香港ブランド」だから応援したい!
という言葉です。
私自身は日本人ですが、香港で生活して香港で染めていること、そして広東語を話すことで、「香港のもの」と認識されています。
世界的には、移民排斥の潮流が強まりつつありますが、それと対極にある移民都市・香港のおおらかさを感じます。また、中国化が急激に進む香港では、アイデンティティーへの危機感も日々感じるところ。香港ブランドを応援したい、という言葉には、そういった背景もあるのです。
もっと素敵な糸を染めたい、というモチベーションの中には、香港への感謝と応援の気持ちも入っていると思います。
●日本で出店します
今年は、著名なニット雑誌「毛糸だま」のニットデザイナー・兵頭良之子さんともコラボが実現しました。夏〜秋にかけて東京でも出展を予定していますので、ぜひ遊びに来てください!!
1)8月19日兵頭良之子先生のニットカフェ
@東京・代々木上原
ニットデザイナー・兵頭良之子先生のニットカフェに糸を持ってお邪魔します。ユルユルと楽しい雰囲気のカフェに参加されるも良し、糸だけお買物にいらっしゃる方も大歓迎です!,
糸のみの場合は入場無料です。イベントについては下記をご覧ください。
春夏コレクションに加え、秋冬の新色をいち早くお披露目します。
そして、兵頭先生ニットカフェ限定カラーを用意しています。
「毛糸だ!まつり」で販売する記念カラーの先行予約も行います。
いらっしゃる方は事前にメールでご連絡ください。
メールアドレス→ chappyyarn★yahoo.co.jp ★を@にしてください
2)9月15-17日「毛糸だ!まつり」
@東京・中野・日本ヴォーグ社 入場料¥500
編み物をする人なら誰もが知っているニット雑誌といえば、日本ヴォーグ社の『毛糸だま』。その創刊40周年の記念イベント・マーケットに出店します。
40周年をお祝いする記念限定カラー(下の写真)の他、ショールキット等も販売予定です。
指さし会話帳読者の方にも来ていただけたら、うれしいです。
どうぞよろしくお願いいたします。