「歴女」がタイムスリップ。タイで大ヒットのドラマ
「旅の指さし会話帳・タイ」の著者、加川博之です。
2018年4月に終了したタイのテレビドラマを紹介しましょう。
タイトルは、「ブッペーサンニワーッบุพเพสันนิวาส」。
検索すると動画も結構みつかります。
ドラマの舞台は17世紀のアユタヤ王朝。
王朝に仕える貴族の家に、婚約者としてソーンクウェー国(現在のピサヌローク)から容姿麗しき女性ガーラケーッがやってきた。
美しいけれどその性格は非常に狂暴凶悪。
婚約者ポーデーッが彼の上司の娘ヂャンワーッに想いを寄せる様子に嫉妬し、自分の召使いに命じて恋敵の乗っている船を沈没させてしまう。。。。
だが、恋敵ヂャンワーッは生き残り、殺人の疑いをかけられたガーラケーッはポーデーッらに戒めの呪文を唱えられる。
禁断の魔術ともいうべきその呪文は、ガーラケーッの犯行がクロなら彼女は地獄に墜ちるというものであった。。。。
このドラマが面白いのは、17世紀の王朝のドロドロの人間関係に、現代人がまぎれこむこと。
それが25歳の女性考古学者ゲスラーング。
アユタヤの歴史を研究していたゲスラーングはある夜、遺跡で女の幽霊に遭遇し、逃げる途中で交通事故に遭う。
生死をさまようゲスラーングの魂はその幽霊と地獄の入り口で出会い、
「私はガーラケーッ。どうか私の代わりに生きて善行を積むように」と願いを託される。
目が覚めると、ぽっちゃりメガネのゲスラーングは先ほど地獄で出会ったガーラケーッに変身。
時代はおよそ400年前、17世紀のアユタヤであった。。。。
現代ではぽっちゃりメガネの歴女だったゲスラーングは、自分が研究していたアユタヤ王朝の、スレンダー美女に生まれ変わる。
凶暴凶悪だったガーラケーッの中身が、歴女ゲスラーングになってドラマは進行していく。
(次回投稿につづく)