タイ式ウォシュレット

ワンテーマ指さし会話「タイ×屋台めし」の著者、岡本麻里です。

タイのトイレには、和式のようなしゃがむタイプと洋式がありますが、今回紹介するのは、洋式によく見られるウォシュレットです。
アパートやショッピングセンター、ホテルなど、だいたいどこの洋式トイレにも付いていますが、日本のウォシュレットと形状が違い、ホース状のものが便座の近くに取り付けられています。
素材やデザインの差はあるものの、基本はホースの先がシャワーヘッドのようになっていて、ヘッド部分の取っ手を押すと水がシャーっと出ます。庭の散水用ホースをイメージするとわかりやすいと思います。

タイ式ウォシュレット

使い方はいたって簡単で、トイレで用が済んだら洗いたい部分にヘッドを持っていき、取っ手を押すだけ。座っている前方から水をかけるのか、お尻のほうからホースを使うのかは人それぞれで、自分のやりやすい方向から使えばいいです(私の周りは「前派」が多い)。
直径2㎝ほどのヘッドに穴がいくつも開いているうえ、自分で好きなところに動かせるため、洗える範囲が広くて快適。水しか出ませんが、暑いタイだとそれも気持ちいいです。
ただし、トイレによって水圧がまちまちなので、最初は弱目に押して様子を見るのが得策。さもないと、勢いよく水が飛び出し、自分も便座もびしょびしょ……、なんてことも多々あります。
ま、それもすぐ乾くからいいのですが、トイレで盛大に濡れている便座を見つけると、いったいどういう洗い方をしたのか首を傾げてしまいます。

タイ式ウォシュレット

ちなみに、タイ語ではこのウォシュレットのことを
「サーイ・チート・チャムラ」(直訳すると、洗浄用の噴射ホース/สายฉีดชำระ)
と言います

 


岡本麻里:
『ワンテーマ指さし会話 タイ×屋台めし』『たっぷりチェンマイ! タイの古都をまるごと楽しむ町歩きガイド』『タイの屋台図鑑』(以上、情報センター出版局刊)、『今日からタイ語!』(白水社)など著書多数。近刊は『北タイごはんと古都あるき チェンマイへ』(イカロス出版社)。
ホームページ「チェンマイ 食いだおれタイ」:https://www.kuidaore-thai.com


ワンテーマ指さし会話タイ×屋台めし

ワンテーマ指さし会話タイ×屋台めし

著者:岡本麻里
イラスト:朝倉千夏
サイズ:A6判

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