ゲストハウス「Zabutton Cafe / Hostel」
主人・伊藤竜太郎さんインタビュー part 1
外国人観光客が右肩上がりで増加し、ホテル稼働率も上がって予約も取りにくくなり、2020 年の東京オリンピックに向け、外資系から国内チェーン系ホテル、B&B、ホステルなどが新設されはじめている。
そんななか、東京のランドマーク、シンボルでもある東京タワーに一番近い最寄り駅、都営大江戸線・赤羽橋駅に、2 月にオープンしたカフェとホステルを融合させた新しいスタイルの宿泊施設「Zabutton Cafe / Hostel」に注目した。
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1階がZabutton Cafe、
2〜3階がZabutton Hostel
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1 階 Zabutton Cafe 店内。畳の座敷がある
●旅先で出会った理想のゲストハウス
――指さし会話アプリもたくさんの愛用いただいていますが、昔から旅やゲストハウスに興味があったのでしょうか?
「海外旅行は好きでした。中学の時の留学に始まって、高校の頃も一人旅をする機会がありましたし、勤めていたテレビ制作会社でも海外との関わりは多かったです。
ただ、ゲストハウスに出会ったのは30代になってからです。会社を辞め、留学先の寮で世界各国出身の学生と友達になったり、ゲストハウスの個性を楽しみながら旅行したりするようになった。Zabutton Cafe / Hostel を始めるきっかけになった台湾のゲストハウスとの出会いもその頃です」
――台湾のゲストハウスのお話をお聞かせください
「数年前の台北にはユニークなゲストハウスが多かった。たとえば廸化街(編集部注:乾物屋が軒を連ねる有名な通り)のゲストハウスは、店と店に挟まれていて、窓から乾物屋とそこを行き交う人々が一望できました。なかでも一番印象深くて、ゲストハウスを始めるきっかけになったのが、東門にあった〝環浪商號〟というゲストハウスです。1階がカフェで、2~3階が宿泊所。なので、朝になると部屋までコーヒーの香りがただよってくる。それ以外にも壁にアーティストの絵が描かれていたり、オブジェがあったり」
――まさにZabutton Cafe / Hostel のベースになったわけですね
「それに加えて、宿の人たちの距離感も絶妙だったんです。何も話さなければ、ほうっておいてくれるし、おすすめの場所を聞くと、メジャースポットからローカル情報まで多様な答えが返ってくる、そんなやりとりを聞いていたカフェでお茶をしていた地元の方が『それだったら、××のお店のほうがいいよ』みたいな感じで加わってくる。宿泊者同士の情報交換はよくあることですが、宿泊者以外に地元の人たちが集うカフェがあるから、情報もひろがるんですね」
「儲けだけを考えるとベッド数を増やしてカフェは作らないほうがいいんですが、カフェを訪れる地元のお客さんともふれあえる、そんなゲストハウスにしたかった。
それで、1階をZabutton Cafe にしたわけです。」
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カフェの片隅にさりげなく貼ってあった、
思い出のゲストハウスの写真
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